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FAGA(女性男性型脱毛症)

FAGA(女性男性型脱毛症)とは

女性にも男性ホルモンは存在していますが、それに拮抗する女性ホルモンがあり薄毛になっていくのを防いでくれています。ただ、何らかの原因で女性ホルモンが少なくなってしまい、相対的に男性ホルモンが優位となり薄毛になることをFAGA(女性男性型脱毛症)といいます。原因としては遺伝、加齢、生活習慣、ストレス等さまざまなものがあります。
男性の薄毛に関しては認知度が進んできましたが、女性の薄毛についてはまだまだ広く知れ渡っているとは言えない状況です。ただ、実際に悩んでいる方は多く、やっとの思いでご来院される方がほとんどです。

FAGAの特徴

  • 頭頂部の分け目が目立つ
  • 地肌が透ける
  • 髪が細くなる

男性の薄毛は主に前頭部、もしくは頭頂部から進んでいくことが多いですが、女性の薄毛の場合は全体的に薄くなっていくことが多いです。1箇所から急激に進んでいくというよりも、ボリュームが少なくなり立ち上がらずへたってしまったり、分け目の地肌が目立つといった症状が多く見られます。

FAGAの治療

当クリニックでは、薄毛の進行度の確認、問診、頭髪の状態の診察を行なって治療方針を決定していきます。
むやみやたらにたくさんの薬を処方することなく、限りなく最小限の薬剤で安全を第一に治療していくことを大切にしています。
基本的には内服薬、外用薬の治療になりますが、期待する効果や状況に応じて成長因子を直接頭皮に投与するメソセラピーを組み合わせます。適宜評価を行いながら治療を行なっていきます。

スピロノラクトン

スピロノラクトンは一般的には利尿薬として知られています。高血圧の治療や、浮腫(むくみ)の治療に用いられることが多い薬剤です。他の作用として抗男性ホルモン(テストステロン、DHT等)効果があります。この作用で女性の薄毛改善が期待できます。当院ではスピロノラクトン低容量で使用し、他の薬剤も組み合わせて処方することで副作用のリスクを最小限に抑えることを大切にしています。
起こりうる副作用:頻尿、月経不順、発疹、アレルギー等

ミノキシジル内服

ミノキシジルには毛母細胞を活性化して、発毛を促す効果があります。
スピロノラクトンとは働きの違う薬ですので、併用することによってより治療効果を得ることが期待できます。基本的にこちらのミノキシジルにはかなり増毛効果が見込めます。そのかわり体毛が濃くなる副作用がほぼ必ず起こるので、気になる方は医療脱毛を行うという手段もあります。
起こりうる副作用:むくみ、多毛、アレルギー、動悸、かゆみ等

ミノキシジル外用

ミノキシジルは世界で初めて認可された脱毛症治療薬です。血管拡張成分による高血圧治療の薬として開発されましたが、その後薄毛対策薬として効果が認められ広まりました。日本では市販の育毛剤に使用されたのをきっかけとして、幅広く育毛・薄毛対策薬として使用されるようになりました。ミノキシジル外用は単体では増毛効果は弱いものの、副作用の頻度がかなり少ないことから皮膚科学会が出している薄毛治療ガイドラインでは推奨グレードはA(行うよう強く勧める)に位置付けられています。
起こりうる副作用:かゆみ、かぶれ、動悸、アレルギー等

超高濃度KGFメソセラピー

ダーマペン4を用いて頭皮を刺激し薬剤が浸透しやすい状態にします。そこに、超高濃度のKGF(ケラチノサイト成長因子)を直接頭皮に浸透させていく治療です。1ヶ月に1回が目安で、特に治療初期に効果を発揮するので内服、外用治療にあわせて治療を行うとより高い効果が得られます。
起こりうる副作用:痛み、発赤、内出血、かゆみ、アレルギー等

ダイレクトメソセラピー (各種成長因子を含むオリジナルカクテル使用)

KGFをはじめとした各種成長因子を含むオリジナルカクテルを頭皮に直接注射器で注入する方法です。1ヶ月に1回が目安です。極細の注射器を使用してドクターが施術を行います。内服、外用治療にあわせて治療を行うとより高い効果が得られます。
起こりうる副作用:痛み、発赤、内出血、かゆみ、アレルギー等