Q:審美治療とはどういうものですか?一般歯科治療と何が違うのでしょうか?
A:「可能な限り天然歯に近い形に治す」治療です。むし歯など「疾患を治すこと」のみを目的として治療する一般(保険)治療では使える材料が限られており、天然歯に近い状態にするのは困難なことがあります。
Q:健康保険が使える白い歯があると聞きましたが、本当に治療できますか?
A:保険で使える白い歯はありますが、必ずしもすべての歯に適応されるわけではありません。また、他の歯と比較した場合に同じような色調に再現できないこともありますので、一度ご相談ください。
Q:スポーツで前歯を折って治療したところが、現在変色しています。きれいに治せるでしょうか?
A:変色している理由にもより治療方法が異なりますが、審美的に他の歯と近いものを再現することは可能です。
Q:歯の大きさが揃っていなくて見た目が良くないのが悩みです。矯正ではなく綺麗に治すことはできますか?費用はどのくらいですか?
A:歯を削ることになりますが、被せ物で綺麗に治すことは可能です。費用は治療法によって異なります。
Q:自分の歯を削ってセラミックにした場合、その歯はどのくらい持ちますか?
A:出来るだけ長く使っていただきたいと思っておりますが、その方のメンテナンス次第で持ちがかわります。
定期的なメンテナンスを行い、セラミックの歯に負担をかけないように心がけているなど、良い条件が揃っていると、20年以上同じクラウン・インレーで問題がでない方も中にはいらっしゃいます。
Q:結婚式までに金属の目立つ歯を白くしたいのですが、治療は最短どのくらいかかりますか?
A:結婚式の日程との兼ね合いが一番ですが、金属の歯の形態や場所、またその歯自体の状況で治療期間は大きくかわります。最短というと2日となりますが、できるだけ余裕をもったスケジューリングをお願いいたします。
○インレー・クラウンの処置にかかる期間例(1歯の場合)
むし歯がない場合(またはごく浅いむし歯)でのインレー・クラウンの設置は、カウンセリングから治療完了までおよそ3週間~4週間かかります。回数でいうと4回ほどです。
むし歯がある場合、そしてむし歯が進行している(深い)場合には、治療のため前記に追加して数回かかることになります。
Q:歯の表面に筋があり歯みがきを頑張っても消えません。治せますか?
A:可能な限り治すようにいたします。ただし、程度によっては歯を削ることもございますので、患者さんのニーズや歯への負担等を考慮し、治療方法をご提案の上、ご同意いただいての治療となります。
Q:銀歯を白いセラミックへ変更したいと考えていますが、インレーとは何ですか?また、クラウンとは何が違うのですか?
A:インレーとは修復物(補綴物)の中でも、「詰め物」のことを指します。むし歯治療では患部を削って治療を行いますが、その削り取った部分は最終的には詰め物で塞ぎます。その際使用する詰め物、さらにセラミックの詰め物の場合「セラミックインレー」と呼びます。
○歯を削る量、箇所などでインレーかクラウンを検討
インレーは「詰め物」ですが、クラウンは「被せ物」と呼ばれ、患者さんの歯をすっぽりと覆うタイプの修復物となります。インレーは設置のために削る歯質の量が少なくて済むので、ご自身の歯をなるべく残したい方におすすめですが、強度の点でクラウンに劣ります。特に、かみ合わせ部分にインレーが当たる場合には、噛む力によってインレーが破損する可能性があります。クラウンは設置のために歯質を大きく削る必要がありますが、強度が高く、歯全体が修復物で覆われるため、むし歯になりにくいといった特徴もあります。
○かみ合わせ部分をカバーするアンレー
また、むし歯の位置によっては、治療で削った後、残された歯質部分が薄くなってしまうことがあります。そうした薄い箇所はかみ合わせにかかっているとヒビが入ってしまったり破損したり…とトラブルの原因となります。強度に関してはクラウンを選択することをおすすめしますが、歯をそこまで削りたくない患者さんには「アンレー」タイプという、インレーとクラウンの中間のような治療方法もありますので、治療時にはご希望をドクターにお伝えください。
Q:前歯の形と色で悩んでおり、そのどちらも解決できるのでは?とラミネートベニアの治療を考えています。しかし、ラミネートベニアは剥がれるという話も聞くため不安です。ラミネートベニアは剥がれやすいのでしょうか?
A:接着剤の進化によって、ラミネートベニア治療は変わりました。
ひと昔前、ラミネートベニアが広まった時代がありましたが、その頃にはラミネートベニアが剥がれる・欠けるといったトラブルが少なからずありました。しかしながら、現在ではコンポジットレジンと呼ばれる接着剤を使用し、歯とセラミックの素材を化学的に接着するため、強固な接着が可能です。また、患者さんの歯の状態やかみ合わせによっては、仮歯を設置して経過観察した後に本番の修復物を製作・設置しますので脱落や欠損のリスクを減らすことができます。
ラミネートベニアは比較的薄い素材を使用するため、患者さんのかみ合わせや噛み癖によっては、素材自体の強度が対応できない場合もあります。そうした際には、クラウンなど他の治療方法についてご案内いたします。